Canvath(キャンバス)のスマホケースのアップロード画像、いつもどうやって作っていますか?
以前「【デザイン】Canvathのスマホケースを綺麗にプリントするには」でも解説した通り、Canvathで作るスマホケースのデザインには向いているものと向いていないものがあります。
その中でも特に気をつけたいのが「印刷ズレ」。
Canvathのオリジナルグッズ作成で全くズレが出なければ問題ないのですが、機械で作るものでもどうしても避けることができない誤差があります。
今回ははそう言った些細なプリントズレが目立たず、より完成度の高いオリジナルグッズが作れるようなデータ作成についてお話しします。
手帳型スマホケースのズレと塗り足しの関係
前回もお話ししましたが、Canvathには印刷不良に対して「無償再生産」を行うことで保証をしております。
ですがそれには規定が設けられており、当てはまらないものは「無償再生産」の対象とはなりません。
規定のズレ幅は最大で4〜5mm以内。(手帳型ケースの場合は「ブラウザ上に表示される画像より印刷位置が最大4mm(手帳型スマホケースそのものの個体差2mm+印刷2mm)」※FAQ参照)
それを避けるためにも、原稿を作成する上で注意できることはいくつもあります。
例えばこんなデザイン。
ベルト部分にアクセントカラーを入れたデザイン。
アップロード画像はこんな風に作ったとします。
Canvathの手帳型スマホケースのズレに対する規定の数値は最大で4mmとされていますが(詳細はこちらをご確認ください)、ほんの少しずれただけでもこのような結果になってしまうことがあります。
裏側とベルトの境目に当たる部分が少しずれて縁にインクが乗ってしまいました。
かなり目立ってしまいますが、数値の上では規定の4mm以内に収まっていれば無償再生産の対象にはなりません。
これを避けるには、ベルトの色が裏の平面部分にかからないようなレイアウトにすることです。
あくまでも一例となりますが、例えばこのようなデザインで回避することができます。
どれも平面部分の柄模様を少しだけベルトにかけ、境目をレース模様やグラデーションなどでぼかす手法です。
こうすれば手帳型ケースの表紙部分に重なるタブの色は赤に変えられ、境目や背面に赤いインクが乗ることは避けられますね。
また上記のようなデザインでアップロード画像を作成する際にこのような形で原稿を作られる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
塗り足し部分もきっちりと作ってあるので一見正解のように見えます。
ですが、これもズレが生じた場合、印刷結果がこのようになってしまうことがあるのです。
タブ部分の余白がズレたことにより白く残ってしまいました。
かなり目立ちますがズレ自体が4mm以内となれば無償再生産の対象外です。
このようなケースを避けるためにも、塗り足しは充分に取ってデザインされることをお勧めします。
視覚効果を上手に利用してズレを目立たなくする手法
側表面や表面のみ印刷スマホケースでも目立つズレを目立ちにくくさせることができます。
例えばこんなデザイン。
中央に大きくお花のフレームをレイアウトしました。
ですがこれがちょっとずれてしまうと…
こうなります。
側表面印刷スマホケースは厳密なセンタリングや位置合わせを必要とするデザインは、あまり向いていません。
お花のモチーフが縁のキワまで来ているため、ちょっとずれただけでも側面にイラストがかかってしまいます。
これもズレ幅が4mm以内なら、残念ですが無償再生産はできません。
中央に大きく目立つデザイン要素を置いてしまうとそこだけに目が行くこともあって、ちょっとのズレがものすごく気になってしまいますよね。
これは視覚的効果をうまく利用することで、解消できます。
メインのお花のフレーム以外にも花を散らしたり、花のフレームそのものを少し小さくしてみました。
先ほどのデザインと同等のズレが生じてもそれほど気にはなりません。
目線が中央のモチーフ以外にも行くので、ズレが生じた時のギャップを感じさせにくくすることができます。
思い切ってお花を中央にレイアウトするデザインから離れてみました。
こちらもセンターから同様に右へずらした印刷結果となっていますが、パッと見た感じで酷くズレているという印象はそれほど受けないのではないでしょうか。
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いかがでしたか?
この記事が、より失敗の少ないスマホケース作成のお役に立てれば嬉しいです。
再生産に関する詳しい内容は、下記をご参照ください。
・再生産のルールについて
・側表面印刷スマホケースの注意事項
・手帳型スマホケースの注意事項
Canvath(キャンバス)で素敵なスマホケースを作ってくださいね!